song for you





結局…



相原センセの匂いがするあの数学室へ連れてこられてしまった…のだった。




…はあ…泣きそうっす…




チラッと先生を盗み見すると



真夏で蒸し暑いのに、



いつも通り整った涼しげな顔で




数学プリントの丸付けなんかしちゃってて。




そんな姿もさまになってかっこいいなー…なんて



思っちゃってたり…




「姫野。」




『ッあいっっ!!』



おぅよ…、ビックリしたぜ…。




「…、昨日は、ごめんな??」




…え、




「人は誰でも一つや二つくらい話したくない事はある。




聞きたくないことだって。」