「姫、何か元気ないじゃん、」
そんな竹ちゃんの声にハッとして
下げていた顔をあげると3人とも私をみていた。
『ははっ、別にそんなことないよ??
なんかハゲの事思い出しちゃってさー』
「なぜに林!?俺っち思い出したくなかった…」
酒も入っているせいかあっちゃんは片手で口を押さえ本当に吐きそうになっていた。
…何だかハゲがかわいそうに思えてきちゃったよ…、ぅん。
「…本当に大丈夫か??」
どこか心配そうに、眉間に皺を寄せながら聞いたのは竹ちゃんだった。
『…大丈夫だよ、…』
大丈夫、
大丈夫なんだ。
竹ちゃんに言った言葉。
だけど本当は自分に言い聞かせた言葉。
「…ま、まあさっ、姫なんかあったら私にいいなよっ!!
男たちはあてにならないからね~??」
″ね、姫″って可愛く笑った唯の声はひどく安心した
竹ちゃんの優しさが今の私には痛かったから。
『だね~。なんだかんだ言って竹ちゃんも頼れなさそーだし♪』
「なんだとっ??…もっかい言ってみろ~っ!!」
『ちょ…、竹ちゃん髪の毛ぐしゃしゃにしないでよ~っ!!!』
「はははっ、姫の髪ぼっさぼさだよ~??」
「俺っち眠たいなり~…」
ここが
