結婚しようよ!

「さぁ、お前達早く着替えて顔を洗いなさい。出かけるぞ。」



「出かけるってどこに?」


美愛姉が欠伸を噛み締めながら聞いた。


「たまには皆で外でお昼を食べようと思ってな。」

「へぇ…じゃまだゆっくりできるじゃない。」


愛姉は冷たく父をあしらってる。



「ゆっくりする時間はない。他に行く所があるんだから。」


「はぁ?どこよ。」


愛姉とお父さんのやり取りを私は黙って見てるだけだった。


それにしてもまだ眠いよ…。


「ほら、予約してあるんだからさっさと用意する!」


文句言ってる私達を無視する父は、強引に私達を1階へと連れて行った。



女ばかりの家族に男一人のお父さんは、私達の扱いに馴れてる。


それにしても、今日のお父さん


かなり変なんだけど…