交点の烈~沈黙するケイタイ~


 その数時間後にさらに1本を打つ。

 3本目となると、打つ男の目はすでにベリルに夢中になっていた。

 ぐったりとして、けだるそうな表情が男を誘うように見上げている。

 男の心の中には

「彼を助けなければ!」という、使命感にも似た感情がふつふつと湧き上がっていた。