交点の烈~沈黙するケイタイ~

「あとは警察に話せ」

 にっこりと微笑み、慌てる男を放置して施設から出て行く。

 離れてしばらくすると、警察車両のサイレンの音が耳に届いた。

 ベリルはサイレンの音を聞きながらメールを打つ。

[水道施設の方も終った。お前たちは家に戻れ]

 送信ボタンを押したあと、向かう先は教団本部──放っておいてもいずれ警察が乗り込むだろう。

 しかし、会って言っておかないとならない事がある。

 タクシーで近くまで乗り付け、その建物を見上げた。