ああ、そういえば確認する小さなドアがある場所もあったっけ? と記憶をたぐりよせる。

 しかし、施設によって造りも様々だ。

 ここがそうとは限らない。ひとまず人の気配を探っていくことにした。

「あっ……と」

 マシンガンの方は解決したと伝えておらんな、今更だがメールしておくか。

[行動早いよ!]

 返ってきたメールにクスッと笑う。

 ベリルは勘の鋭さもさることながら、その行動の速さにも定評がある。

 進んでいくと人の気配がして、人影の様子を身を潜めて窺う。

 どうやら何かに悪戦苦闘しているようだ。