私のことを彼女が知ったのだろうか。

 私が神とは、ふざけた事だ。

 その教祖は私を神として一体、何をするつもりだったのだ。

 ナユタのメールと柳田の言葉から推測するならば『大量殺戮』だが、何故そうなる……ベリルは考えあぐねていた。

 ああ、でも……と思い返す。

 柳田という男の言葉では、私の事を吹き込んだのは奴でペスト菌をネットで買おうとしていたミコと呼ばれる教祖はどうやら馬鹿のようだから……ナユタはある程度、安心と思って良いという事か。

 そういう結論となり、なんとなくホッとする。