交点の烈~沈黙するケイタイ~

 そのまま背後に回り込み、首を掴んで気絶させる。

 簡単に背後を取らせるとはね……呆れながらも次々と男たちを落としていく。

 7人ほどいたようだが、10分もかからずに全員を落とした。

 さすがに最後の2人ほどは向かってくる事に戸惑っていたが、どうとでもなれと投げやりに向かってきてしれっと落としてあげた。

「さて、銃はどこかな」

 足下の意識の無い男たちから視線を外し「ひと仕事終えた」という感じで小さく溜息を吐き出すと、部屋を物色し始めた。

 さほど広くは無い部屋なので目的のものはすぐに見つかる。

「うーむ……だめだなこれは」

 長机に無造作に積んだ銃を一つ手に取り、眉をひそめて唸った。