──しばらく歩いて真っ暗な河川敷にたどり着いた。

 腰を落とし、流れる水の音に目を閉じる。

 幅およそ20mの川は、緩やかに流れる水音を響かせ心を落ち着かせる。

 しかし暇だ、駅に戻って時間を潰すか?

 静けさが嫌いという訳ではないが、いかんせん暇だ。

「!」

 その時、再びメールの振動。

[あなたは普通の、人間ではないの?]

「!」

 ぎくりとした。

 何故、知っている……?