交点の烈~沈黙するケイタイ~

 足をガクガクと震わせる生田を一瞥して数歩、足を進める。

「計画は崩れた。後は警察で話せ」

 発して笑みを浮かべると、入ってきたドアから出て行った。

「……警察?」

 一同は、ホ~……っと安堵の表情を浮かべるが、柳田は彼の言葉を思い返して眉をひそめる。

 途端──ドカン! という大きな音が事務所を震わせた。

「なんだっ!?」

 慌てて出ると水色のタンクから勢いよく水が流れ出しているではないか。

「まさか爆弾を?」

 柳田がつぶやいた直後、爆音が次々と辺りにこだまし始めた。