先生なんて言わせない


きっと用事なんてない。



委員長にはあたしの気持ちがバレてるみたいだから。


わざと嘘をついてくれたんだと思う。



あたしが素直に佐野先生に甘えられるように。



「さて、俺らも戻って勉強するか。高村には頑張っていい成績取ってもらって、ごほうびもらわないとな」




ごほうびに何を要求されるのだろうか。


キス?


でも、そんなコトは何度もしてるから、ひょっとしてそれ以上のコト――!?



想像して、カア~ッと顔がほてった。



何、考えてるのよ。



教師なんだし、そんな変なことは要求してこないよね?



とにかく、佐野先生の喜ぶ顔が見たいから。


だから、勉強を頑張らないと。



廊下を歩きながら、不謹慎にもそんなことを考えていた。