先生なんて言わせない


「あたしにスポコンしろってことですか。

ひとりでそんなことしても、多分三日も持たないと思うんですけど」



「おまえ運動嫌いっぽいしなぁ」


佐野先生が冷ややかな眼差しを向けてきて、あたしは言葉につまった。



図星だった。


あたしが鈍臭いのか、運動は頑張ってもうまくいかないから、

やがて運動嫌いになってしまった。



「よし! 俺が付き合ってやるよ。まさかひとりじゃないのに、できないとか言わないよなぁ?」


「ええ!?」



佐野先生が言い出したことに、目を丸くした。


それって佐野先生も一緒に走り込むってコト!?



「ちょっと、待っ…、あ」


先生を止めようとしたところで気づいた。



目的地を通り過ごした!