「とにかく、食品の安全確認のためにしてるのではないみたいだね。

“まだ弱いと思われる”とか書いてやがるよ」

「そうか。なら、話は早い」

アユタは、１０００ｍｌの表示のあるでっかいメスシリンダーをつかむと水を入れ、

シルバーの機械に向かって何かを確かめると、中に水をぶちまけた。

「…って、何を」

「滅菌しちゃうんだ。ここに飼われてあるモノ、全部、ね」

言うと、傍に置いてあった丸いステンレスのバケツのようなものを持ち上げた。

「ちょっと、おさえてて、」