「早く食べちゃいなさい」


箸を止めて考え込む私にお母さんが言った



「うん―…」

軽く返事をしてまたご飯を食べだした



宏の事で頭がいっぱいになっていく私は少し機嫌を損ねてしまった

ご飯を食べ終わって自分の部屋に戻るとベッドに潜り込んだ





宏が悪いわけではない

彼女なんて今までいっぱいいたじゃない


でも…………

「好き」とはっきり言ったのに腹が立った



これはただのやきもちなんだ