リビングのドアを開けると美味しそうな匂いと沢山のおかずが並んでいた
「あ〜ん♪美味しそう」
さっきまで落ちこんでいた自分が嘘みたいにテンションが上がって椅子に座った
家族3人で団らんをしながら食事をする
そんな事で機嫌が直る私は我ながらおめでたいなっと思う
「そういえば宏,新しい彼女出来たんでしょ?」
お母さん………
その話はして欲しくなかったな
私が答えるよりも早くお父さんが口を開いた
「へ〜…唯はいつになったら振り向いてもらえるんだろな」
本当だよ
それ私が聞きたいぐらい
「…なんで私が好きって知ってるのよ!!」
びっくりしたように私がお父さんを見ると
お父さんはお母さんと目を合わせて「分かりやすいのにな」と言って笑っていた
私って分かりやすいのかなぁ

