キョトンとした顔で俺を見る。
「え…いてもいいの?」
「だからそう言ってるし」
「やったー……」
そう言うと、エリはいきなりその場に倒れてしまった。
「お、おい?大丈夫…って寝てるし」
エリは小さな寝息を立ててた。
幸せそうに眠るエリを、持ち上げて基地の中にいれた。
まだまだ、子供なんだと実感する。
「教科書と本を……あれ?」
教科書と本を積もうとして、教科書を手に取った。その時に気がついた。
俺、教科書に名前書いたじゃん。
それなのに、そんな単純な事を忘れてエリを変に疑ってしまった俺が馬鹿みたいだ。
まぁ、勝手に人の所有物の中に入ったのはどうかと思うけど。

