Magical☆Player

「俺が綺麗で見られないってか?」



私の心を見透かしたように言う乙坂に私はかっとなった。



「なわけないでしょう!それより、早く、用件言いなさいよ!」



乙坂は口元をふっとゆるめると、より私の方へ近づいてきた。

そして、おもむろに私の長い髪の毛に手を伸ばしてきた。



「・・・・・・っ、な・・・何するのよっ」


反射的に身を引いたが、私は急に肩をつかまれ、身動きが取れなくなった。




「いいからおとなしくしてろ」


「離してよっ」





後ろは壁。

前は皇帝。



・・・ムカつくほど綺麗な顔した隣の学校の生徒会長。





女王に無礼は許さないわよ!





なんとか抵抗しようとしたが、それは束縛の手を強くするだけの、無意味なもの。

悔しくてきっと睨んだが、それはかえって皇帝の機嫌を良くするだけの、無意味なもの。



そんな私を完全支配したかのように、あの不敵な笑みを浮かべたかと思った瞬間、視界が急に暗くなった。





「痛いってば・・・・・・んんっ」