「凛花さんっお仕事ですか?」
みんなが聞きたいのはそんなことではない。
私は、決まり悪い質問が飛び出る前にこの場を立ち去りたかったのだけれど、これだけ人がいれば質問者が誰だか分からない、
核心を突く発言が飛び出るわけだ。
「皇帝!凛花さんとはどういう関係なんですか?」
きゃあーっと黄色い歓声が上がり、次の瞬間、あんなにうるさかったのに校門は一気に静かになった。
みんなが私達の口が開くのを注目している。
「・・・どうもこうも、ただの」
生徒会長同士よ。
私はいつも通り落ち着いて、受け答えしようとした。
乙坂だってそうすると思ったから。
だけど彼はそんな私を遮った。
「どうもこうも、」
私は彼があの勝ち誇った笑みを浮かべるのを見てなんとなく嫌な予感がした。
「こういう関係だよ!」
そう言い捨てると、私の右手をかっさらって走り出した。
ちょ、・・・ちょっと待ってよ!?
思いっきり引っ張られる右手はふりほどけそうにない。
私は頭の中真っ白、顔真っ赤で右も左も分からなくなってきた。
「ちょ、ばかっ!」
後ろでは、そこにいた全員が、口をぽかんと開けて、連れ去られていく私を呆然と見ていた・・・。
みんなが聞きたいのはそんなことではない。
私は、決まり悪い質問が飛び出る前にこの場を立ち去りたかったのだけれど、これだけ人がいれば質問者が誰だか分からない、
核心を突く発言が飛び出るわけだ。
「皇帝!凛花さんとはどういう関係なんですか?」
きゃあーっと黄色い歓声が上がり、次の瞬間、あんなにうるさかったのに校門は一気に静かになった。
みんなが私達の口が開くのを注目している。
「・・・どうもこうも、ただの」
生徒会長同士よ。
私はいつも通り落ち着いて、受け答えしようとした。
乙坂だってそうすると思ったから。
だけど彼はそんな私を遮った。
「どうもこうも、」
私は彼があの勝ち誇った笑みを浮かべるのを見てなんとなく嫌な予感がした。
「こういう関係だよ!」
そう言い捨てると、私の右手をかっさらって走り出した。
ちょ、・・・ちょっと待ってよ!?
思いっきり引っ張られる右手はふりほどけそうにない。
私は頭の中真っ白、顔真っ赤で右も左も分からなくなってきた。
「ちょ、ばかっ!」
後ろでは、そこにいた全員が、口をぽかんと開けて、連れ去られていく私を呆然と見ていた・・・。

