Magical☆Player

・・・というわけで緑風潜入からちょうど1週間、また私はこの“城”に単身乗り込んできたわけだ。



だけど・・・



普通、用事がある方が出向いてくるものじゃないの?



私はそう思い当たると、ふと足を止めた。



なんで私のこのこ来たのかしら・・・


なんだか無性に腹が立ってきて、引き返そうかと思った。
が、ここまで来たのに引き返すのも格好が悪い。

私は少し迷った挙げ句、まわれ右をしようとした。



ところが



「逃げるのかよ」



道をふさぐのは、そう、顔を上げなくても周りの歓声で分かる。



「あのね、普通そっちが出向いてくるものじゃないの?」

「でもお前は来たじゃねぇか」

「来てあげたのよ!感謝なさい!」



とかなんとか言っている間に下校時間の緑風学院、周りに人垣がどんどんできてきた。