Magical☆Player

「本日放課後、生徒会室に来い」





皇帝からの詔。

いつの間にか起きてきた妙に朗々と菜々が読み上げる。



「発信者は?」



文面から明らかに誰だか分かる事を敢えて言わせるまどか。



私は頭をかかえる。



「乙原颯人」

「デートの約束かぁ、凜花!」

「のわけないでしょう」



私は携帯を取りかえし、ため息をつく。



「会長はお仕事です。部活の指揮は頼むわよ、夏」

「やだやだ!」

「会長は、お仕事です。」



私の剣幕に押されたのか、夏は困ったようにうなだれ、小さく頷いた。



「とっとと済ませて部活には戻ってくるから。みんな、解散。」

「凜花、心の準備は?」



桃子がちゃちゃを入れてくる。



「解散って言わなかったかしら?」

「まぁまぁ特別にチョコあげるから落ち着いて」





「星華女子生徒会、解散!!」





私は一言叫び、窓から見える“城”を見た。