あの日…緑風の見学の後、流れで一緒に帰ることになった。
私は車に乗ればいいじゃないって言ったんだけど、意地張りなのかなんなのか、車帰して、駅まで一緒に歩いてきた。
遅い時間だったし、周りには誰もいなかったはずなのに、誰かしらには見られていたのだろう。
壁に耳あり、障子に目あり。
とにかく、この噂はあっという間に両校に広まったらしい。
「だってそれぞれの学校人気ナンバーワンの2人!みんな気になるよー」
桃子が三つ編みを弾ませたかと思えば、まどかが見慣れた携帯電話を手にして、開いた。
ブブッ
バイブと共に、サブディスプレイにはメール着信、の文字。
私は車に乗ればいいじゃないって言ったんだけど、意地張りなのかなんなのか、車帰して、駅まで一緒に歩いてきた。
遅い時間だったし、周りには誰もいなかったはずなのに、誰かしらには見られていたのだろう。
壁に耳あり、障子に目あり。
とにかく、この噂はあっという間に両校に広まったらしい。
「だってそれぞれの学校人気ナンバーワンの2人!みんな気になるよー」
桃子が三つ編みを弾ませたかと思えば、まどかが見慣れた携帯電話を手にして、開いた。
ブブッ
バイブと共に、サブディスプレイにはメール着信、の文字。

