Magical☆Player

なんだかにぎやかな人達だ・・・


堅苦しいと思った3階の雰囲気を壊すようなにぎやかさ。



「なんか楽しそうな人達で良かったぁ」


夏も笑顔でそう言った。


「そこのソファー、座ってね」


先程の彼女が私達に椅子を勧めてくれた。



「じゃあ、自己紹介でもするかぁ」


啓太があくびをしながらそう言い、彼女に「ちゃんと話せ」と軽く叩かれた。


「俺は杉並啓太、一応書記やってます」

「一応って何よ、ちゃんと仕事やりなさいよ」


彼女がすかさず突っ込む。


「仲良いんですね~」



桃子が羨ましそうに言った。
その一言に彼女は一瞬顔を赤らめたように見えた。



「私は事務の黒沢花です。はい、次向田」

「では改めて。経理担当の向田尚也です。」



向田君がそう笑顔で自己紹介したとき、奥から誰かが走ってくる音がした。



「俺を忘れんなよっ、企画担当渡利雅也!」

「相変わらず神出鬼没ですね」


いきなりの登場に私達は目が点になった。


「渡利、あんた生徒会室で走るなって何度言ったら分かるのよ」

「ははは!で、星華女子の生徒会の方々だろ?」



私は一つ、疑問があるのだけれど。
しかし、豪快に笑っている彼に自己紹介を促され、話し始めた。


「星華女子学園、生徒会です。まず・・・」


「おい、そういえば生徒会長いないのはまずいんじゃないのか?」