この階は、会議室など、事務的な教室が多そうな階だった。
重そうな扉を開いて、向田君は私達を招き入れた。
緑風学院生徒会室、とりあえず潜入。
・・・別に喧嘩する訳じゃないんだけどね。
「失礼します」
「おっ、来たー!」
入ってきた私達を見るなり、なにやらにぎやかな声。
その声の主は、黒く長い髪をかき上げながら足早に近づいてきたかと思うと、いきなり耳元で低い声で私に囁いた。
「お嬢さん、可愛いじゃない?んー、俺の推測からすると俺と同じ書記さん、とか?」
「・・・生徒会長の、華雛凛花です」
私が警戒した顔をしたのだろう、彼は弁解するように手を振った。
後ろでは菜々が露骨に不快な顔をしてこの様子を見ていた。
「あ、いやいや別に何かしようとしたわけではなくてですね・・・」
「そこの女好き、何してるのよー!」
少し奥に座っている女の子が怒った声を出した。
「悪い悪い、ちょっと魔が差してね」
「啓太っ私という彼女がいるのに目の前で信じられない!」
啓太と呼ばれた男の彼女らしい。
啓太はばつが悪そうに肩をすくめた。
彼女はと言えば、相当起こった形相をしていて、隅にいた向田君はくすくす笑っている。
彼女は、私達に向き合って言った。
「星華女子・・・の生徒会の皆さん?」
「えぇ」
「いきなりごめんなさい、よろしくね」
「いえ、こちらこそ」
重そうな扉を開いて、向田君は私達を招き入れた。
緑風学院生徒会室、とりあえず潜入。
・・・別に喧嘩する訳じゃないんだけどね。
「失礼します」
「おっ、来たー!」
入ってきた私達を見るなり、なにやらにぎやかな声。
その声の主は、黒く長い髪をかき上げながら足早に近づいてきたかと思うと、いきなり耳元で低い声で私に囁いた。
「お嬢さん、可愛いじゃない?んー、俺の推測からすると俺と同じ書記さん、とか?」
「・・・生徒会長の、華雛凛花です」
私が警戒した顔をしたのだろう、彼は弁解するように手を振った。
後ろでは菜々が露骨に不快な顔をしてこの様子を見ていた。
「あ、いやいや別に何かしようとしたわけではなくてですね・・・」
「そこの女好き、何してるのよー!」
少し奥に座っている女の子が怒った声を出した。
「悪い悪い、ちょっと魔が差してね」
「啓太っ私という彼女がいるのに目の前で信じられない!」
啓太と呼ばれた男の彼女らしい。
啓太はばつが悪そうに肩をすくめた。
彼女はと言えば、相当起こった形相をしていて、隅にいた向田君はくすくす笑っている。
彼女は、私達に向き合って言った。
「星華女子・・・の生徒会の皆さん?」
「えぇ」
「いきなりごめんなさい、よろしくね」
「いえ、こちらこそ」

