Magical☆Player

校舎から校門までの道を歩けば、

「生徒会長!」「部長!」「凛花様!」

とあちこちから声がかかるのは、普通の光景ではないだろう。


しかし、



この学園、完全に私が支配したわ。



私は笑顔でさようなら、と言いながら2人と並んで歩いた。



「今日はお疲れ様。あとは私が緑風にメールしておくから」

「よろしくね」



まどかが相槌を打つ。



「あと、会計の話なんだけど」


「なんだ、あの人だかり?」



菜々が私を遮った。



「菜々…会長の話ぐらい聞きなさいって」

「ごめん、でもなんか騒がしいぞ?」



そういえば・・・なんだか騒がしい。

菜々が指差す先を見れば、すごい人だかり。



「何アレ…」