ただ、私は生徒会室に山積みになっている書類を思い浮かべ、少し気が重くなった。
そんな私をよそに、夏は笑顔で言う。



「かっこいい人いるかなぁ~」

「仕事をしなさい、仕事を」



私の親友は顔合わせを一体なんだと思っているんだか。
私の呆れた顔を見て、夏は急いで言い直した。



「予算の説明しに行くんだよね?」

「うん、とりあえず予算、今年はスタイル変えていくから。これから忙しくなるね」

「部活もね」

「もちろん。今年こそ全国大会で優勝したいし…でも学園祭も手は抜きたくないしね。早速、今日の放課後に生徒会召集かけるからね」

「あいあいさ~!」



夏が箸を上にあげて笑顔で言った。