「おでの、帽子…。」
頭の上に帽子の乗っていない坊主頭を、触り、今にも、泣き出しそうだ。
「むむむ。いつからないんだ?沢遊びのときは、被ってたよね?」
「うん。」
「男子小屋に帰って着替えるときは?」
「うーん…。無かった。」
ゆっくりと、思い出しながら、ぽくは言った。
「じゃあ、沢かなあ…。」
「んんん…。」
ぽくは、眉間に皺を寄せて、ゆっくりと考え込む。ほっぺたが、ぷくぷくとしていて、かわいらしい。
キャンプ場の方が、急に、賑やかになった。みんなの声が静かになったと思ったら、ギターの音が始まった。どうやら、点火式が始まるらしい。
「ぽく、キャンプファイヤー始まるよ。どうする?点火式だよ。火、点けるんだって。その瞬間見に行こうよ?」
「いい。おで、帽子探す…。」
「ダメだよ。だってさ、こんなに暗いしさ、今日はもうわかんないよ。明日にしようよ。それよりさ、ほら、みんな待ってるし、キャンプファイヤーのところへ行かなくちゃ!」
「んんー。…帽子探す…。」
くねくねと骨の無いタコみたいに、煮え切らない様子で、駄々を捏ねる。
頭の上に帽子の乗っていない坊主頭を、触り、今にも、泣き出しそうだ。
「むむむ。いつからないんだ?沢遊びのときは、被ってたよね?」
「うん。」
「男子小屋に帰って着替えるときは?」
「うーん…。無かった。」
ゆっくりと、思い出しながら、ぽくは言った。
「じゃあ、沢かなあ…。」
「んんん…。」
ぽくは、眉間に皺を寄せて、ゆっくりと考え込む。ほっぺたが、ぷくぷくとしていて、かわいらしい。
キャンプ場の方が、急に、賑やかになった。みんなの声が静かになったと思ったら、ギターの音が始まった。どうやら、点火式が始まるらしい。
「ぽく、キャンプファイヤー始まるよ。どうする?点火式だよ。火、点けるんだって。その瞬間見に行こうよ?」
「いい。おで、帽子探す…。」
「ダメだよ。だってさ、こんなに暗いしさ、今日はもうわかんないよ。明日にしようよ。それよりさ、ほら、みんな待ってるし、キャンプファイヤーのところへ行かなくちゃ!」
「んんー。…帽子探す…。」
くねくねと骨の無いタコみたいに、煮え切らない様子で、駄々を捏ねる。
