「ゆんー?何が見えるの?」
「何も見えないよ。だって、暗いもん。虫の声がするよ。」
キャンプ場の方から、みんなの笑い声とギターの音が響いている。近くには、虫の声。秋の虫なのかな。チンチロチンチロ。八月なのに、寒いから秋の虫がもう鳴くのかな。
「終わった。」
ガチャンと、ドアから出て、私の姿を見てにっこり笑うと、水道で手を洗った。
すぐに私の側に来て、私と同じものを見ようとする。
「ほんとだ。何も、見えないね。」
「そう。何も、見えないのよ。」
愛しくなって、側に居る、坊主頭のぽくの頭を撫でる。嬉しそうな甘えた顔で、私を見るぽく。
「あれ?ぽく、帽子は?」
「あ…。」
「あれ?いつからだ?いつから、なかった?」
いつも被っていた、ぽくの野球帽を思い出す。青い帽子に、白い文字でLionsと、白いライオンの刺繍のあった野球帽。野球場でお父さんに買って貰ったという、お気に入りの男の子用の帽子。
「何も見えないよ。だって、暗いもん。虫の声がするよ。」
キャンプ場の方から、みんなの笑い声とギターの音が響いている。近くには、虫の声。秋の虫なのかな。チンチロチンチロ。八月なのに、寒いから秋の虫がもう鳴くのかな。
「終わった。」
ガチャンと、ドアから出て、私の姿を見てにっこり笑うと、水道で手を洗った。
すぐに私の側に来て、私と同じものを見ようとする。
「ほんとだ。何も、見えないね。」
「そう。何も、見えないのよ。」
愛しくなって、側に居る、坊主頭のぽくの頭を撫でる。嬉しそうな甘えた顔で、私を見るぽく。
「あれ?ぽく、帽子は?」
「あ…。」
「あれ?いつからだ?いつから、なかった?」
いつも被っていた、ぽくの野球帽を思い出す。青い帽子に、白い文字でLionsと、白いライオンの刺繍のあった野球帽。野球場でお父さんに買って貰ったという、お気に入りの男の子用の帽子。
