からっぽな街

ぽくは、よく意味がわからず、冷たい水の中に、手を入れて、のそりのそりと歩いている。
「ああ。違う!そうじゃなくて!」
イライラとしながら、水に入り、ぽくのそばまで行くリッツ。
「こうだよう!」
と、これだ!と決めた一匹の魚をゆっくりと岩と岩の隙間に、追いやるようにして、歩く。そうして、魚が行き場をなくしたところで、すっくと、手を上にあげる。
すると、ぴちぴちと、小さな魚が手の上に乗っかっていた。
「ほらっ!」
手のひらに乗っている魚を、笑顔で見せる
リッツ。
「すごーい!」
見ていたニケとちゃちゃは、拍手をして歓声を上げる。