からっぽな街

口の中のものを飲み込むと、オレンジジュースを一口飲んで、スープの野菜を口に入れる。
この街には、時計が、存在しない。即ち、時間の感覚がない。腹が減ったと感じたときに食事、眠くなったら眠る、気の向いた時に、外を歩く、ということにしているので、時間を気にする必要がない。誰かと会う予定もないので、不便に思ったことはない。