からっぽな街

「おはよ。今日からよろしくねー。初めての参加なんだ。どんなんなるんだろうね。」
「すっごい楽しみ。」
「あの子ども達の中に、自分の班の子がいるんだろうね。」
「ね。ドキドキするね。どんなんなるんだろうね。」
初めて会う人間に、自分から話しかけていた。それは、今までの自分から、ありえないことだった。
テツヤは、さっきまで一緒に居たのだが、いつの間にか、たった今出来た新しい友達と自己紹介を含めて楽しそうに話している。
不思議なのは、それを見ても、嫉妬も何も生まれなかったことだ。テツヤに話しかけてくる人間がいたら、片っ端から、ひっぺがしてやろうと思っていたのに。
ハナは、こういう時、以前にキャンプの経験もあるので、慣れからか、いつも通り、のびのびとしている。すごく楽しそうに新しい友達と、おしゃべりに夢中になっている。
私も、目の前の立った今会った人たちと、雑談をしている。
信じられない。