からっぽな街

「行っておいでよ。俺、荷物見てるから。」
「すいません。重かったんですよ。」
どかりと、荷物を地面に下ろす。山中さんの方へ歩いて行く途中、同じように大きな荷物を背負った若者達を見る。説明会で会った、トックという男も居て、「おはよう。」と、あいさつをされた。馴れ馴れしく。ああ、ここでは敬語は、なしになるのか。
「山中さん。今、いいですか?」
「おお。どうした?」
「あの、友達のハナです。あいさつしたいって。」
「ああー。」
嬉しそうに笑顔でハナを見る。この人の笑顔は、周りを明るく照らす力がある。