からっぽな街

ここ入ろう。と言って、ハナが好きなショップに入った。女の子らしいアイテムがそろうこの店は、ふわふわとした柔らかい素材を使った服装が特徴で、店頭のマネキンには、ふわふわのブラウスに、サロペットを着せたものと、Tシャツに、花柄のミニスカートを合わせたものがあった。女の子らしい夏服が、所狭しと置かれている。
「うーん。どうしよう。ユウも、選んでね。」
「どうしようって、パーカーが欲しいんじゃなかったの?これでしょ?白、黒、紺、茶、ピンク、グレー、どれにするの?」
「うーん。」
「え?だって、ほとんど夏服ばっかだし、これぐらいしかないよ?」
「うーん。」
「え?なに、色迷ってるの?」
「えー。うーん。」
はっきりしない。優柔不断なハナは、服を選ぶのにも、時間がかかってしまう。横に置かれている、トレーナーを見て、顎を触って悩む。