その後、靴箱で待っててくれた愛心チャンに付き合う事になたことを報告をして、一緒に帰った。

愛心チャンと別れた後、１人で歩いていると、前に見慣れた人影があった。

鈴だ。

家に近づくにつれ、鈴に付き合う事になったことを報告するべきか迷った。

だけど、気付いた時には深呼吸をして大きな声を出した。

「鈴ーーーーーー!!!!」

後ろを振り返った鈴は驚きを隠せない様子で、走って私のところにきた。

「瑠璃が大声出すなんて珍しいじゃん。
　どうしたの??」

鈴を呼んでおきながら、なんて言えばいいのか分からなくて混乱した。

「あのね。。。
　私、彼氏ができたんだ、、、今日。」

そう言って鈴の目を見る。

ショックを受けたような、切なそうな目。

なんで　そんな目をするの？

鈴だって、私に言ったじゃない”彼女できた”って。

それと同じ事なのに。

鈴には彼女だっているのに。

なんで？

「それだけだから。
　じゃあね...」

そう言って家に向かって歩こうとした。

その瞬間。

鈴のにおいに包まれた。

鈴の行動に理解ができなかった。