「彰平....ごめ」
「分かってるよっ!
 お人好しだってことも、彩花が傷付いてることに気付けなかったことも....」

そう言った彰平の顔は苦痛で歪んでいた。
そんな顔をさせたのは私なのに、苦しかった。


「瑠璃.....。ごめん、帰って。」


長く続いた沈黙のあと彰平がいった言葉。
初めて聞いた彰平の低く冷たい声。
私は首を縦に振るしかなかった。。。





これが、彰平の最後の姿になるとは思わずに.....。