「俺は、瑠璃がよければそれでいいと思ってた。」
彰平が言う。
それは、私が彰平にとって無価値だったてこと?
その程度だったてこと?

「彰平はそれでよかったの?」
「いや....俺はっ!」
「もういいよ。分かったから....。」
「俺は、瑠璃にいいたいことが....」
「もういいってっ!!!!!」

彰平の言葉を遮るようにして私は言葉を続けた。

「彰平にとってわたしはなんだったの?
 彰平にとって私と過ごしたものは無価値だったの?
 彰平、ちゃんと私のことを思っててくれた?
 一緒にいて楽しかった?」

思ったことをどんどん口に出していく。

「彰平は周りを見てるようで全然見てない。
 ただの......ただのお人好しだよっ!」

思ってもない言葉が次々と口から飛び出す。

「そんなんだから彩花さんも、彩花さんも1人で溜め込んじゃったんだよっ!!!!」

口から言葉を発した時にはもう遅く、すぐに後悔が波となって私に押し寄せた。
胸が押しつぶされそうだった。