バス停についてからも、鈴君との話は止まらなかった。
『あれ?
 こんなこといつかもあったような?』
そんなことを頭の隅で考えておきながらも話に夢中になっている私がいた。

時間になってバスが近づいてきた。
とたん、頭痛がし始めた。

バスとの距離が縮まるたびにひどくなり、まるで、バスとの距離に比例しているようだった。

激しさを増す頭痛。
それと同時に頭の中に流れ出す映像。

それは、あまりにも衝撃的なものだった。