Side 彰平

『彰平、瑠璃ちゃんも助けれないの?
 ダメだよ。そんなんじゃ。』
彩花が冷たい目で俺を見る。


目が覚めると、たくさん汗をかいていた。
この夢をみるのは一体、何回目だろう。

瑠璃が事故に遭ってから俺はこの夢を毎日のように見ていた。
この夢をみるたびに自問自答を繰り返しては、自分を情けなく思った。
悔しく思った。
悲しく思った。
無力に思った。



毎日のように俺は瑠璃の入院している病院に行った。
そして、この日俺は医者に呼ばれた。