「あれー?これ6時45分って書いてあるのに、まだバス来ないんだけど?」
そう言われて時計を見ると もう、55分だった。
なんだか、胸騒ぎがしてきた。

また、5分が過ぎ7時。
やっとバスがきた。

「もうっ!!!! バス本当っに遅いんだから!」
桜チャがそう言った。

だけど、近づいてきたバスの異変に最初に気付いたのは彰平だった。
「あのバス....なんかこっちに突っ込んできそうだね?」

そう言った時には遅かった。
近づいてくるバスは思った以上にスピードがあった。
そのバスはバス停に向かうのではなく、バス停にいる私達に向かってきた。


いや、正確には私に向かってくるように....。




「キャァ!!!!」
「瑠璃っ!!!!!!」

知らない人達の悲鳴と、鈴の叫び声が同時に聞こえた。
頭を打ったのか頭がすごく痛い。




私の意識はそこで途絶えた。