「琴音、まじテンション高い。

なんか…、調子狂うわ…。」


康にも今朝からずっと言われ続けていた。


「試合の日の、康の行動の方が、調子狂っちゃったよ!

それに、夏姉が帰ってくるんだよっ!

もう半年くらい会ってないし…。

すっごい楽しみなの♪」


「…あれは…試合でテンション上がって…。

…俺も会いに行くよ。」


お互いテンションが上がると、お互いを調子狂わしてしまう。

あたしはお互い様だと、思った。


家の前で、門に手をかける、康の方を見て笑顔で言った。


「うんっ!」