ばいばい


あたしたちの胸の中で喜びの涙を流す、美波の頭をあたしは優しく撫でた。


「美波が頑張ったからだよ!

おめでとう!」


美波が嬉しそうなのを見ていると、あたしまで泣けてきてしまった。


「ごどまでながないでよ゙ー!」


「あははっ!

ごめんね?

美波が可愛くて。」


さっちゃんは、次の試合に出るため、美波におめでとう、と伝えて行ってしまった。


「ほら、さっちゃんの応援しよう?」


「あ…、あたし、試合報告行かなきゃ!

すぐ戻ってくるね!」


「うん!」


あたしは応援席で、美波を待っていた。

すると、あたしが座っていた応援席の後ろの開いた体育館の扉から、あたしの聞き慣れた声が聞こえた。


「…この声…。」


あたしは声が近づいて来たので、とっさに後ろを向いた。


「あ…やっぱり…。」