ばいばい



さっちゃんの励ましもよそに、美波は縮こまったままだった。


「2試合目だよ!?

シングル戦だよ!?

緊張して出来ないよ~!!」


今にも泣き出しそうになりながら、美波はさっちゃんに訴えた。


「美波なら大丈夫だよっ!

あたしだって、初試合で緊張してるもん。

美波だけじゃないし、2試合目でも、5試合目でも関係ないよ。」


「こと…。」


あたしはどうにか美波の気持ちを動かそうとした。

美波に頑張って欲しかった。

すると、美波は立ち上がってコートの横に立った。


「美波、頑張るよっ!!

…ありがと!」


今にも溢れそうな涙を輝かせて、美波は笑顔で言った。