ばいばい


康が急に真っ直ぐあたしを見たので、思わずドキッとしてしまった。


「…え、うん。」


「楽しみにしてるわ。」


今まで、あたしのこと見ながら話してくれてたのに、“楽しみにしてる”その言葉を言う前に、康は前を向いてしまった。

一回くらい、あたしを見て言って欲しいけど、照れてる康はあたしの大好きな康だから、まあいいや、そう思った。




ピーーーーーーーーーー!!!!



「試合開始っ!」



入場して10分。

ようやく始まった試合に観客席は大盛り上がり。

あたしは初めての光景に少し戸惑っていた。