「おはよう!」


いつものようにあたしは、康の家に来ていた。


「おはよう。」


今日も康は眠そうな顔をして、出てきた。


「康の誕生日の日、絶対どこか行こうね!」


「まだ1ヶ月も先じゃなかった?」


「楽しみなの!

絶対行くんだよ?

誰とも約束しないでね?」


「わーかってるよ!」


めんどくさそうに言ったけど、あたしには分かる。

康が嬉しいこと。


「どこ行こうかあ。

やっぱ遊園地かなあ?」


「え?何。

俺には決定権ないの?」


「…ない。」


あたしは、いじわるに笑った。

康はあたしに「おいっ!」って笑ながら、襲ってきた。

2人で、一緒になって笑った。




今となっては…あの日の思い出。