「あっ!

そうだ、康!」


「何?」


「今年の康の誕生日土曜日なの、知ってる?」

康の誕生日は、小学校の時以来、毎年平日で、6月だから学校がある。

付き合ってから、誕生日に遊びに行ったりはしたことがなかった。


「ははっ!知らないよ!

よく調べたな?

また1ヶ月も先なのに。」


「うん!

だってずっと康の誕生日に、遊びたかったもんっ!」


「…ありがとう。」

康はにっこり笑って答えた。

あたしはなんだか恥ずかしくなって、体が熱くなってくのが分かった。