そんなあたしを美波とさっちゃんは黙って抱きしめてくれた。

何も言わずに、だだ…抱きしめてくれていた。




あたし…笑えるのかな…?

この星の下で…、康の下で…、笑える日が来るのかな…?


部屋の窓から空を見上げていた。


「…こと……?

今日は外行かないの?」


「……あとで……いくよ。」


声で夏姉だと分かった。