あたしは彼を一途に愛してた。

彼がいつか、目を覚まして笑ってくれる。そう信じて。


ずっと待ってたんだ。

彼を想う気持ちは果てしなく純粋だった。



そう、貴方に出逢うまでは。



貴方はあたしの澄み切った愛を・・・

徐々に、徐々に、濁らせていった。



貴方が優しすぎたせいで。



あたしの心が揺らいだの。



でもね・・・

あたしの愛はただひとりにしか注いじゃ駄目なんだ。

彼が、長い長い夢から覚めたとき・・・

あたしが待っててあげなきゃいけないでしょ?



だからお願い。

これ以上、あたしを好きにさせないで・・・―――――。