なんて直球な質問なんだろう。
恥ずかしくて言える訳ないじゃん!
少し顔を赤くしながら黙っていると、真弓はニコッと笑ってさらに顔を近づけてくる。
「……どうなの?」
笑ってるけど……目が笑ってないよー!!
もう、さっさと吐けよって顔してるよー!!
「し、しました」
内心怖い真弓にビクビクしながら小さく答える。
すると真弓は満足そうに微笑んで、自分の椅子に座った。
真弓の恐ろしい顔が離れてホッとしていると、真弓は腕を組みながら言った。
「あんた等案外遅かったわね」
「え?」
キョトンとしていると、真弓は腕を組んだまま言う。
「だってあの須藤くんが彼氏だったら、付き合ってすぐヤってもおかしくないでしょ」
ははは……。
真弓、そんな事思ってたんだ。
苦笑いしていると、真弓はフッと微笑んだ。
「でも、まぁ……。あんたが渋ってたとはいえ、待っててくれたって事は須藤くん。大分聖菜が好きみたいね」
その言葉を聞いて、ポッと頬が熱くなった。
恥ずかしいけど、真弓の言葉がホントだったら……。
いいなって思った。
大切に思ってくれてるって。
いいなって思った。

