マジ消え失せろ!品川!
「別にあんたとは無関係だから」
そう言ってフイッと品川から顔を逸らした。
その直後、品川は口を開いた。
「あれ?聖菜ちゃん、その首筋と鎖骨にあるのって……キスマーク?」
……はい?
きすまーく?
キス、マーク?
キョトンとしていると、真弓と水谷もその単語に反応してあたしを見つめてくる。
そして首筋と鎖骨を覗きこむ。
「うわ!マジだ!」
「あんた……まさか須藤くんと!!」
え!?
あたしは咄嗟に首筋と鎖骨を隠して、ポケットから手鏡を出す。
そして慌てて鏡を覗き込んで見てみると、言葉を失った。
……首筋と鎖骨に、くっきりと浮かぶ紅い痕。
そうだ……、土日。
須藤に吸われたあの感覚を思い出す。
あの時……つけられてたんだ。
全然気づかなくて、そのままで来ちゃった!!
バッと3人の顔を見ると、3人して何か意味深な笑みを浮かべている。
すると真弓は口を開いた。
「聖菜……須藤くんと」
「してません!!」
してません!
やってません!
バン!!っとテーブルに手をついて、あたしは否定をする。
でも水谷はニッと笑ったまま言う。
「へぇー高校生なかなかやるなぁ」
ば!!
「何もしてないから!」

