あたしはガバッと布団を頭まで被った。
すると須藤もその後について、潜り込んでくる。
「何であんたも潜ってくるの!」
あたしは見下ろす須藤にそう言って睨んだ。
須藤は顔色ひとつ変えずに口を開く。
「あ?別にいいじゃん」
全然あたしの質問の答えになってない。
ムッとしたあたしは、須藤をさらに睨むと、須藤は目をスッと細めた。
「だから……またそんな目で俺を見る」
そう呟いて、須藤はあたしの頬を撫でる。
そしてゆっくりと口を開く。
「……その目。聖菜が俺をほしいって言ってる」
「は?ちょっん……」
意味が分かんない。ってそう言おうとした瞬間、須藤はあたしの唇を塞ぐ。
そして離れた唇の隙間から、あたしは声が漏れる。
「んちゅ……」
須藤は口角を何度も変えて、あたしの唇に吸い付く。
うぅ~……。
頭がおかしくなりそう。
頭がクラクラしてくる。
突然のキスで胸を押したり小さな抵抗をしていたけど、段々力が抜けてあたしは、須藤に体を預ける。
すると少し顔を離して、須藤は満足そうにニッと笑った。
その顔を見て恥ずかしくて、カァーッと顔が赤くなる。
あたしの真っ赤な顔を見て須藤はまた微笑むと、あたしの唇に視線を落とした。
「口開けろ……」
その言葉に無意識に少し口を開けた瞬間。
須藤は再び唇を重ねる。
するとあたしの口内に須藤の熱い舌が入ってくる。
「っ……」
いつまでも離れない口付けに、息が苦しくなってきたあたしはギュッと目を閉じる。
そして須藤の背中を叩く。
苦しい!苦しいっ!!

