「は!?誘ってないわよ」
こいつは……!
ホントにどうしようもない発情人間だわ。
そう思っていると、須藤はスッと顔を近づけてきた。
「ねぇ……きーちゃん」
「何っ」
キッと睨んであたしはできるだけ須藤から離れようとする。
「浴衣可愛い」
「っ……いきなり、何よ」
何なのよー、いきなり。
どうしよう。あたしホントどうかしてる。
今絶体絶命のピンチなのに、この心臓は何でときめいてるのよ!
ってあたしは自分で自分を責めた。
すると須藤は優しい微笑みで言う。
「すげぇ綺麗……」
「も、いい加減にしてっ……」
ジーッとあたしを見つめてくるから、恥ずかしくてあたしは身をよじった。
でも、須藤はあたしの腰に手を置いてさらに顔を近づけるとあたしの耳元で囁いた。
「でも……。聖菜の裸はもっと綺麗なんだろうな」
ッボ!!!
って音が鳴った気がした。
頭が爆発した気がした。
「俺に……見せて?」
そう言って須藤はスルッと浴衣の中へ手を入れた。
「須藤っ……やめ」
あたしは須藤の手に手を添えるけど、力が入らない。
どうしよ……どうしよう。
あたしホントに……しちゃうの!?

